私の準ひきこもりとしての大学生活 その2
前回、大学に入学して早々に孤独になることを選んだと書きました。
サークルの勧誘には興味を示さず、アルバイトをするわけでもなく、淡々と大学の講義にだけは出る。
「読書と勉強に専念しよう。人間関係は一切無駄である」
本気でこんなことを考えていました。
自分でも「自分すげー嫌な奴だったな」と思う想い出が一つあります。
語学のクラスで一緒だった人が別の授業で隣の席に座って挨拶をしてくれたのに、私は即座にさらに隣の席に移動して避けたことがあります・・・
完全に失礼なことしていました。
もちろん彼はその後、私に話しかけてくれることもなかったです・・。
「とにかく一人にしてほしい!」。そんな気持ちを強く持っていました。
なぜ当時の私は一人きりになって本を読みたかったのでしょうか?
それは一度人間関係をリセットし、どう生きるべきか、どう人間関係を紡ぐべきかを考え直したかったからです。
私にとって大学に入るまでの特に中学・高校時代の人間関係は苦しいものでした。
もちろん楽しかったこともたくさんあるのですが、友人関係の中での自分の立ち位置に納得のいかないことが多く、自分が思うように振る舞えませんでした(これらはまた別の機会に書きたいと思います)。
ともあれ、このようにして私の準ひきこもり大学生活は順調に(?)スタートしていきました。
私の準ひきこもりとしての大学生活
準ひきこもりを脱するにはどうしたら良いかを書く前に、まず私がどのようにして準ひきこもりになったのかを記しておきます。
私は1年間の浪人を経て大学に入りました。
浪人をしているときに大学で何をするかを決めました。それが次の2つです。
1. とにかく本を読む
2.猛烈に勉強する
基本的に上記2つ以外の行動は全て蛇足であると考え、サークルやアルバイトなど一般的な大学生が精を出す活動は一切しないと決めておりました💧
はい・・。こんなことを考えている時点でボッチ真っしぐらです。
しかし、当時の自分には孤独になることが何より重要で、「大学とは勉強のために行き、友だちと遊んだりするような場所ではない!」などと考えていました。
今思えば「せっかくの大学生活をもったいねーな」と思います。笑
準ひきこもりとは?
準ひきこもりとは何でしょうか?
今から11年ほど前に富山国際大学国際教養学部専任講師の樋口康彦さんにより提唱された一部の大学生に見られる属性を表す概念です。
その特徴としては下記のようなものです。
・大学には通っており授業にも出席しているがサークルやゼミなど何らかのコミュニティに属していない
・大学に行くも多くの日はただ授業に出席するのみで誰とも会話することなく帰宅するという生活を送っている
・性格は概して真面目で、学力も低くはなく成績も悪くはない
・コミュニケーション力が低め
・寂しさを抱えながらも他者とのつながりを求めており、大学の教授・講師等の気を引こうとする傾向もみられる
他にも特徴としては挙げられていましたが、中には偏見(上記の中でも特に1番下の特徴などがそうだが)とも取れる表現も多いためここでは一部を記載するのみとしました。
いわゆる「ひきこもり」、つまり自宅や自室に閉じこもり家族以外とはコミュニケーションをとらず、働いたり学校に行くこともない状態とは異なります。
大学には通っているし、場合によってはごく少数の話せる知人もいる。
しかし、"大学生としての社会・集団参加" に極めて乏しい状態の人を指します。
はじめまして。元・準ひきこもりです。
はじめまして。元・準ひきこもりのユウと申します。
歳は30になります。
突然ですがみなさんは「準ひきこもり」という言葉をご存知でしょうか?
「準ひきこもりは、2006年、樋口康彦が紀要『大学生における準ひきこもり行動に関する考察』の中で提唱した概念であり、大学には登校するが家族以外の人間とほとんど付き合いがなく、対人関係や、社会経験が不足している状態のことをいう。樋口は、この準ひきこもりが、ニート、フリーター問題の隠された要因になっていると指摘しており、引きこもりのように部屋に閉じこもるわけではなく、問題が顕在化するのは就職活動期や大学卒業後と述べている。
ただし、準ひきこもりについての論文は、樋口以外のものはなく、肯定ないし否定する建設的検証がなされていないのが現状である。」
wikipediaより引用
恐らくここを見てくださっている方は今現在準ひきこもりである、あるいはかつてそうだったという方が多いのではないでしょうか?
かくいう私もかつて準ひきこもりでした。大学に入学した2006年から卒業する2012年まで、大学時代の多くを準ひきこもりとして過ごしました。
このブログでは私の準ひきこもりとしての大学生活を振り返りながら、今現在準ひきこもりで困っている方、悩んでいる方の一助となればと思い書き綴るものです。
よろしくお願いします。